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乳がん検診をご希望される方へ
乳がんの現状について
最近、テレビや雑誌などで乳がんを取り上げられている特集をよく目にしますが、今や30歳~64歳では乳がんが胃がんを抜いて、がん死亡率のトップです。日本人女性は、一生涯の間に11人に1人が乳がんにかかると言われています。発生は20歳代から始まり、30歳代ではさらに増加傾向となり、40歳代後半と60歳代にピークがあります。「20歳を過ぎたら“乳がん年齢”」女性なら誰でもかかる可能性のある病気と言えます。
乳がんにかかりやすい人とは?
乳がん=女性の病気だと思われがちですが、約1%の割合で男性も乳がんにかかることがあります。しかし、乳がんになりやすい原因として、女性ホルモンが大きく関係しています。女性ホルモンの1つ「エストロゲン」は、生理終わり~排卵前にかけて多く分泌されます。このエストロゲンが分泌している期間が長い人ほど乳がんにかかりやすいとされています。やはり女性の方がより気を付ける必要があります。
乳がんになりやすい人の条件として、下記のものが挙げられます。
また、この他に習慣的に飲酒や喫煙される人では、乳がんを発症する可能性は高くなるとされていますので、気をつけましょう。
まずは自己検診
乳がんになりやすい条件に当てはまり、心配な方は、まず自己検診(ブレスト・ケア)をしてみて下さい。乳がんは体の表面に発生しやすいので、鏡を見ながら、または入浴中などに自分で触れば、自分で発見できます。痛みやしこり、皮膚のくぼみや乳頭からの分泌物はありませんか?触ってみて、「あれ?何かおかしい…」と思った方は、1人で悩まずに、乳腺専門医に相談しましょう。
マンモグラフィの撮影方法
マンモグラフィについて
近年、日本でも乳がんにかかる女性が急増していますが、早期発見・早期治療をすれば9割以上の方で治癒が期待できます。一次検査に用いられるマンモグラフィは、乳がんによる死亡率の減少効果があると科学的に証明されています。視触診では分からないような腫瘤や、1mm以下の細かい石灰化なども鮮明に写真に描出されます。ただ、乳房を圧迫して撮影するため、痛みを感じることがあります。痛みの感じ方には個人差がありますが、乳房の大きさは関係なく、乳腺の発達した方に痛みを感じやすい傾向があるようです。乳腺は女性ホルモンの影響を受けていますので、生理前では、どうしても乳房が張って硬くなりますが、生理開始後7日目~14日目位では、乳房も軟らかくなるので痛みも和らぎます。乳腺の状態もこの期間が一番マンモグラフィの撮影に適しています。痛いから嫌だと思い込まずに、検査の時期を上手に見極めてぜひ受けてみて下さい。また、当院ではマンモグラフィを担当する放射線技師は全て女性ですので、ご安心ください。
メリット
- 視触診では分からない小さな腫瘤や細かい石灰化を発見できます。
- 乳腺の全体像が見えます。
- 撮影方法が決まっていますので、過去の画像との比較が容易です。
- 定期的に検査を受けますと、乳がんの死亡率が統計学的に低下することが分かっています。
デメリット
- 妊娠中や妊娠の可能性のある方、また授乳中や断乳して6か月以内の方は、検査を受けられません。
- 最低限の医療被ばくがあります(目安として、日本・アメリカ間を飛行機で移動する際に自然被ばくをする程度です)。
- 乳腺の量や年齢によって、診断されにくいことがあります。
乳房超音波検査について
乳房超音波(乳腺エコー)検査は、完全個室で女性技師が行います。
ベッドに仰向けの状態で、乳房にジェルを塗りプローブ(探触子)を乳房に当て上下左右に動かすと、モニター上に乳房の断層画像が映し出されます。検査時間は10~20分程度です。
乳腺が発達している若い世代では腫瘤が見つけやすく、数ミリの小さな病変も発見できるのが特徴です。
授乳中の女性でも放射線の被ばくがないので安心して検査を受けることが可能です。
マンモグラフィに比べ、細かい石灰化が見えにくいという短所はありますが、痛みを伴わず、身体的苦痛がないのもメリットです。
乳房超音波検査における乳腺画像(腫瘤性病変)