在宅支援のご紹介

センター長ごあいさつ


社会医療法人春回会 地域在宅支援センター
センター長 瀬戸 信二

私ども春回会は、地域に最適な医療・介護supportとsafety netの提供を目標に、3年前に医療・介護の分野を包括した地域在宅支援センターを新たに設立しました。急速な高齢化が進行している我が国、なかでも当地長崎で、地域住民の健康・生命を支えるには、従前の医療の考え方のみでは不十分で、介護、さらにはコメディカル、介護職を含めた多職種協働、がもう一つの柱とならざるを得ないというパラダイムシフトが起き、その対応が喫緊の課題と考えられたからです。

この3年間、医療と介護は手を携えねばならない、さらにそのことで、ともに進歩・発展して行けるという信念を持ち、歩んで、時には奔走して参りました。最初は手探りの状態よりの出発でしたが、訪問看護の再編と拡充、訪問および通所リハ・ケアプランセンターの充実、ヘルパーステーションの再編、特養「めざめ」ならび有老ホーム「春の家」のコンプライアンスに則った円滑な運営などに尽力し、全職員の奮闘で漸く今後進むべき道が少し見えてきた感を覚えています。しかし、私どもは介護については、まだ初心者です。不十分で改善・改革が必要な点が絶え間なく表出してきており、今後運営を続けて行きながら、多くを学んでいかねばと強く感じています。

地域在宅支援センターが発展・確立することにより、地域住民へbenefitをもたらすことは勿論ですが、医療・センター側も、そのメリットを享受し、生かしていくことが大切です。法人全体の力を一つにまとめ、医療的なサポートをスムースかつ十分にできるよう努力することに加えて、単なる介護ではなく、医療・介護の方針に苦慮している要介護者の受け皿としても機能するような高度な役割も期待されているのです。近い将来に、この在宅支援センターが、法人内各事業所の連携を司るセンターとして機能し、ひいては医療と介護の架け橋になっていくことを目指し努力していく必要があります。

まだまだ多くの課題を抱え、道半ばでありますが、「やさしくかつ敬いながら注意深く見守り助けていく」という私どもの介護に対する精神を忘れずに、より質の高い、より効率的な、また、優しく対応できる在宅医療・在宅療養支援を目指して着実にレベルアップしていきたいと考えています。