健診の分析結果 ~統計調査の結果よりがんについて~
1.1年間での当センターでのがん発見数
2019/4/1~2020/3/31の 受診者 | がんまたはがん疑い発見数(人) | 受診者数(人) | 精密検査指示数(件) |
乳 | 11( 2.6%) | 5,043 | 421( 8.3%) |
肺 | 8( 1.4%) | 22,710 | 570( 2.5%) |
大腸 | 11( 1.5%) | 13,348 | 718( 5.4%) |
胃 | 11( 0.6%) | 12,256 | 1679( 13.7%) |
子宮 | 2( 1%) | 4,576 | 197( 4.3%) |
前立腺(PSA検査)※1 | 6( 6.2%) | 2,339 | 97( 4.1%) |
※1前立腺のみ2019/1/1~2019/12/31の受診者
2018/4/1~2019/3/31の 受診者 | がんまたはがん疑い発見数(人) | 受診者数(人) | 精密検査指示数(件) |
乳 | 12( 2.8%) | 4,961 | 424( 8.5%) |
肺 | 13( 1.6%) | 21,876 | 811( 3.7%) |
大腸 | 6( 0.8%) | 12,520 | 687( 5.5%) |
胃 | 6( 0.3%) | 11,414 | 1663( 14.5%) |
子宮 | 1( 0.6%) | 4,412 | 165( 3.7%) |
前立腺(PSA検査)※2 | 11( 15.0%) | 2,329 | 71( 3.0%) |
※2前立腺のみ2018/1/1~2018/12/31の受診者
*がん発見数は、医療機関より書面の返信にて結果が確認できた分のみのため、実際は上記より多くのがんが発見されている可能性があります。
*子宮がん検診の精密検査は婦人科になりますが、系列病院に婦人科がないため発見数が低くなっている可能性があります。
*胃がん検診は精密検査で、ピロリ菌検査の指示が含まれており、現在精密検査指示数が多くなっています。ピロリ菌の感染が認められる場合、除菌をすることで、胃がんリスクが低下します。当センターでは、2018年より併設の春回会クリニックで健診当日にピロリ菌感染の有無を調べる検査及び除菌(治療)ができるようになっており、当日カメラ結果の説明時にお声かけさせていただいております。
2.がん検診を受けましょう!!
科学的に有効と証明されたがん検診
対象臓器 | 効果のある検診方法 |
胃 | 胃X線検査 胃内視鏡検査 |
子宮頸部 | 子宮頸部細胞診 |
乳房 | マンモグラフィ(乳房X線検査) |
肺 | 胸部X線検査とハイリスク者に 対する喀痰細胞診の併用 |
大腸 | 便潜血検査 |
(日本対がん協会HPより2019年8月更新分)
★職場での健康診断や市町村のがん検診で全額または一部補助があるものもあります。
詳しくは、お手持ちの健康保険証に記載の保険者や市町村におたずねください。
★まず、一般健診やがん検診を受けること、そして精密検査をしっかり受診することがあなたの将来の健康やQOLの向上に役立つと思われます。ぜひ、ご検討ください。
★いま、日本人女性の12人に1人が乳がんになると言われています。(国立がん研究センターがん対策情報センター「がん情報サービス」)女性の乳がん検診でのがん発見率は、他のがん検診と比較しても高くなっています。(厚生労働省発表)早期に治療を行えば約90%の方が治ると言われています。ぜひ、乳がん検診を受けましょう。
3.当センターが統計調査に協力している団体
1.公益社団法人 全日本病院協会 人間ドック委員会
2.一般社団法人 日本消化器がん検診学会
3.日本私立学校振興 共済事業団
4.公益財団法人 前立腺研究財団
2020年1月現在、以上4団体