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胃がん検診(上部消化管検査)をご希望される方へ
最近の胃がんについて
下記のグラフで見るように、日本人における胃がんになる人の数(罹患者数)は、高齢化の影響などにより増加傾向ですが、胃がんによる死亡者数は減少傾向です。その理由の一つとして、日本における胃がんの早期発見・早期治療の技術が進歩しているため、胃がんになったとしても、完治する人が多く、死亡する人数はあまり増加していないからだと考えられます。
胃がんを早期発見するには
近年、胃がんは、診断技術や治療技術の進歩により、早期に発見できれば完治する可能性が高くなっています。
胃がんを早期発見するには、定期的に胃内視鏡検査や胃透視検査の胃がん検診を受けることが大切です。
胃がん検診の種類
当院では、胃がん検診の検査として以下の検査を行っております。
・胃内視鏡(胃カメラ)検査
・胃透視(バリウム)検査
その他に、ピロリ菌検査も実施しております。
胃がん検診を受ける際の注意点
持病や既往歴、当日の体調などにより、検査を受けられない場合があります。
かかりつけの病院がある方は、事前に主治医に確認をしていただくことをお勧めします。
また、前日の指定された時間以降に食事をしてしまった場合や、水分を検査直前に摂取してしまった場合などでも検査を受けられない場合があります。
胃透視検査を受ける際には、いくつか制限がありますので、詳細はよくある質問をご参照ください。
その他、ご不明な点がある方は、事前にお問い合わせください。
検診内視鏡検査の特徴
経験豊富な医師が検査を担当しています。
鎮静剤を使用した内視鏡検査(要相談)ができ、経鼻・経口ともに負担の少ない細径内視鏡を使っています。
リカバリー室
鎮静剤を使用された方は1時間ほどリカバリー室で休んで頂きますが、当日は事故予防のため車・バイク・自転車などをご本人が運転することはできませんので、来院の際には公共交通機関をご利用下さい。
内視鏡詳細
<注意事項>
ワーファリン、バイアスピリンなどの抗血栓薬内服中の方、緑内障・心臓病・甲状腺機能亢進症・前立腺肥大症の既往のある方は検査前にお知らせください。
<当院内視鏡について>
- 画像強調システムによる精度の高い検査を行い、内視鏡ファイリングシステムにより過去の画像と比較し容易に閲覧できます。
- 下部内視鏡検査は腸管壁への吸収が早く、腹満感が改善しやすい炭酸ガスによる送気を使っています。
- 内視鏡検査では必要に応じて組織の一部をつまみ取って検査をすることができます。
- 組織検査およびピロリ菌検査の場合、別途自己負担金が必要になります。
胃透視(バリウム)検査について
まず、発泡剤を飲んで胃を膨らませた状態で、バリウムを飲んで胃の粘膜に薄く付着させます。
その後、色んな角度で胃を撮影していきます。
バリウムでは、胃の全体像や、粘膜の状態、胃の辺縁などが分かります。
胃透視(バリウム)検査のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
・胃の全体像が把握できる
・検査時の痛みがない ・検査終了後、すぐに食事をすることが可能 ・費用が安い ・スキルス性胃がんを発見しやすい |
・医療被ばくがある
・平坦な病変は見つけにくい ・検査後、下剤を服用する必要がある ・何か異常があった場合、内視鏡検査で精密検査を受けることになる ・検査中、自分で体位変換をしなければならない |
ピロリ菌の除菌療法について
従来ヘリコバクター・ピロリ菌と胃・十二指腸潰瘍との関連は確認されていましたが、最近ではヘリコバクター・ピロリが胃がんの要因の一つであると言われています。ピロリ菌を除菌することで胃がんの発生リスクを減らすことが確認され、2013年2月より胃内視鏡検査で慢性胃炎の診断後ピロリ菌が陽性の場合、除菌療法が保険診療で認められるようになりました。
当院では採血又は尿素呼気試験で検査を行います
尿素呼気試験は「吐き出された息からピロリ菌を調べる検査」で身体的な痛みを伴うことなく検査ができます。(検査所要時間:約30分)
検査前に絶飲食が必要な検査もあります。必ず予約を行い案内に従ってください。6か月以内*1の検査をおすすめします。
*1 健診日(内視鏡検査実施日)より6か月以上経過すると、ピロリ菌検査および除菌療法が保険診療の適応にならないことがあります。ご注意ください。