睡眠中に10秒以上呼吸が止まることを無呼吸(Apnea)、呼吸が浅くなることを低呼吸(Hyponea)と呼びます。
「一晩(7時間)の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上おこる時、または、睡眠1時間あたりの無呼吸数や低呼吸数が5回以上おこる。」を睡眠呼吸障害(sleep disordered breathing, SDB)といいます。
SDBに加え、昼間の眠気、集中力の低下、居眠りをするといった自覚症状を伴った場合に睡眠時無呼吸症候群 (Sleep apnea syndrome, SAS サス) とよびます。
CPAP療法は日本の保険適応となるため、必ず定期受診を行います。
当院では先払いかつCPAPの使用状況が良好な方が対象となりますが、最大3か月ごとの受診が可能となります。
3か月ごとの受診を希望される方は診察時に医師へ御相談下さい。
十分な睡眠を得ているにもかかわらず、日中の居眠りを何回も繰り返す病気です。ナルコレプシー、特発性過眠症、反復性過眠症などに分類されます。
治療は内服薬による治療を行っています。
むずむず足症候群(RLS)とは、運動異常症に分類される疾患であり、不快で耐え難い下肢の異常感覚と下肢を動かしたいという衝動が、夕刻から夜間にかけて出現し、不眠を呈する疾患です。下肢を動かすことにより、異常感覚が消失あるいは軽減するため、下肢の伸展を繰り返したり、同じ場所で足踏みをしたり、部屋の中を歩き回ったりします。
周期性四肢運動障害(PLMD) は、睡眠中に多くの常同的な四肢運動が繰り返し出現し、そのために覚醒反応が起こって睡眠の質を悪くする結果、熟眠感の欠如や昼間の眠気が起こってくる病態です。
治療は内服薬による治療を行っています。
睡眠中に夢に伴った行動を現実に行う症状です。歩き回ったり手足を動かしたり、寝言を言ったりします。夢を多く見るレム睡眠の状態は、通常筋肉の緊張がほぐれ夢に伴う行動は起こりません。しかし、RBDの症状がある方はレム睡眠中も体の筋肉が緊張し、夢に伴う行動をすることで自分や周囲の方に危害が加わる可能性があります。
治療は内服薬による治療や睡眠環境の設備や周囲の方の理解が必要になります。
睡眠時間が短く、倦怠感や日中の眠気が症状です。「休日などに充分な睡眠を取った時は、スッキリとする」という方は、その可能性があります。就寝前にインターネットを使用していませんか?
治療は良質な睡眠時間の確保です。